強い寒波の影響で、20日にかけて中国山地沿いを中心に雪が降り、県内最大級の恩原高原スキー場(鏡野町上斎原)はにぎわった。雪不足で営業日数が少なかった昨冬とは全く違う滑り出しに、関係者は「シーズンを通して降ってほしい」と願った。
17日時点で70㌢の積雪があり、営業開始を予定より1週間早い19日に前倒しした。20日にかけては局所的に1㍍積もり、スキー場に向かう道路では除雪車も出動した。
今年は新型コロナウイルス感染拡大を受け、リフトの運行を初級から上級までのコースがあるパノラマゲレンデのみとしたが、同スキー場によると2日間で約750人が利用。訪れた親子連れや友人グループは、思い思いにスキーやスノーボードを楽しんでいた。
「この時期にこれほど降るのは数年ぶりだろう。積もっている分がどれだけ残るのかは天候次第」と小椋辰也所長。昨季は、暖冬による記録的雪不足で営業日数が2月以降の12日にとどまり、「昨シーズンの分を取り返したい気持ち。3万人の来場を目指す」としている。
美作地域では、真庭市蒜山本茅部のひるぜんベアバレースキー場も19日にオープンした。
岡山地方気象台によると、向こう1週間は、県北部は高気圧に覆われて晴れる日もあるが、期間の前半と終盤は雪や雨が降る所がある。
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雪が1㍍積もった恩原高原スキー場でスノーボードなどを楽しむ来場者
恩原高原スキー場にぎわう
- 2020年12月21日
- 経済・産業