慢性腎臓病を防ぐには? 予防のポイント解説 50人が熱心に耳傾ける/岡山・津山市

医療・福祉 慢性腎臓病について話す堀家さん=岡山県津山市で
慢性腎臓病について話す堀家さん=岡山県津山市で
         

 津山市と市立図書館共催の健康セミナーが19日、岡山県津山市新魚町の同図書館で開かれ、津山中央記念病院副院長の堀家英之さん(57)が、血液や尿を作るといった腎臓の働きが作用しなくなる慢性腎臓病(CKD)を防ぐポイントについて解説した。

 「慢性腎臓病の予防について~透析にならないために~」と題して講演。CKDは高血圧や糖尿病、肥満などを原因とする新しい国民病の一つで、症状はほとんどなく末期になると人口透析が必要になると説明し、「いったん悪くなった腎機能は元にはもどらない。残った腎機能を守り進行を遅らせることが治療になる」と強調した。

 治療には塩分やたんぱく制限などの食事療法と十分な水分摂取を基本に、息切れしない程度の有酸素運動や筋力負荷、柔軟体操を組み合わせたプログラム、血圧管理などを挙げ、「末期の腎不全になった人が透析治療を受ければ元気に生活できるが、途中で透析をやめることはできない。腎臓に良くないことは避け、定期的な検診を」と呼びかけた。

 市民ら50人が熱心に耳を傾け、講演後は多くの質問が寄せられた。

真剣な表情で耳を傾ける参加者
真剣な表情で耳を傾ける参加者


>津山・岡山県北の今を読むなら

津山・岡山県北の今を読むなら

岡山県北(津山市、真庭市、美作市、鏡野町、勝央町、奈義町、久米南町、美咲町、新庄村、西粟倉村)を中心に日刊発行している夕刊紙です。 津山朝日新聞は、感動あふれる紙面を作り、人々が幸せな笑顔と希望に満ちた生活を過ごせるように東奔西走し、地域の活性化へ微力を尽くしております。

CTR IMG