戦国時代に思いをはせながら 中世山城の医王山登山 「石垣にも感動」/岡山・津山市 

歴史・文化 本丸跡に到着し、周囲を見渡す参加者=岡山県津山市で
本丸跡に到着し、周囲を見渡す参加者=岡山県津山市で
         

 中世山城 医王山城登山会(医王山城跡保存会主催)が29日、岡山県津山市吉見の同山城跡(市史跡)で開かれ、県内外の愛好者ら約50人が戦国時代に思いをはせながら遺構の探索や眺望を楽しんだ。

 ふもとの岩尾寺付近を午前10時に出発。つづら折りの急登に息をはずませ、堀切跡などに目をやりながら歩を進めると、30分ほどで山頂(標高343メートル)の本丸跡に到着した。

 東にそびえる山形仙、眼下の滝尾周辺などを見渡し、虎口(こぐち)に残る石垣を見物。14世紀末の築城とされ、毛利配下の湯原春綱が城主だった1580(天正8)年、侵攻してきた宇喜多、羽柴勢と激戦を繰り広げた話を長瀧薫同山城跡保存会事務局長から聞いた。

 このほかのろし上げ、記念撮影、希望者には遺構の解説もあった。

 全国の山城跡を巡っている埼玉県越谷市の会社員・西山美佳さん(60)は「ここを登るのは初めてで、本丸の郭(くるわ)にしっかり石垣が残っているのに感動した。急しゅんな地形を巧みに生かした山城。眺めも素晴らしい」と話していた。

本丸跡を目指して急しゅんな山道を登る参加者
本丸跡を目指して急しゅんな山道を登る参加者


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