岡山県津山市の久米地域の戦没者慰霊祭(久米コミュニティ協議会主催)が23日、宮尾の八幡神社鳥居横の忠魂碑前で執り行われ、日清戦争から第2次世界大戦までの戦没者の冥福を祈り、恒久平和への誓いを新たにした。
遺族や地域住民ら約30人が参列。5寺社が毎年持ち回りで奉仕している斎主は、領家の藤和田神社・磯山賦三宮司が務めた。
忠魂碑は1928(昭和3)年に建立され、87柱をまつっている。神事が厳かに執り行われ、玉くしを奉てん。久米地区遺族会・押目靖雄会長(82)=宮尾=は「遺族会の一番若い人で79才。忠魂碑の維持管理が難しくなっているなか、皆さんのご尽力に感謝している。今日の平和と繁栄は戦没者の方々の尊い犠牲の上にあることを忘れてはならない」と式辞を述べた。
山田誠同協議会長(79)=同=は「忠魂碑のことを知らない若い人たちが増えている。先人が命をかけて今日の平和の礎を築いてきたことを語り続けていかなくてはならない」と語った。