昨年度津山市と「観光交流における友好協力に関する協定」を結んだ台湾中西部の彰化市から来津した中学生16人が10日、加茂中学校=岡山県津山市加茂町=で同級生たちと交流し、楽しい思い出を作った。
両市はともに鉄道遺産・扇形機関車庫があることをきっかけに親交が始まり、連携して相互の観光振興を図っている。この日は教育交流の一環として彰泰國民中学、精誠中学、明道中学の1~3年と事業の発案者・呉淑敏彰化市議(市民代表)らが来校し、加茂中(全校71人)の生徒たちから歓迎を受けた。
互いに故郷の風習や風土、食文化、学校の様子を紹介して理解を深めた後、彰化市の中学生たちは加茂町に伝わる踊り「加茂音頭」、阿波の「阿波小唄」に挑戦。加茂中の生徒に振り付けを教えてもらいながら懸命に取り組んだ。その後は3グループに分かれて日本の授業を体験。1年生の授業・音楽では日本の伝統楽器・箏に触れたほか、鉄琴、電子ピアノなどを扱い、唱歌「たなばたさま」を合奏した。
彰泰國中1年・黄琦芯さん(13)は「みなさん礼儀正しくて、親切で楽しく過ごせた。これからもずっと良い関係を築いていきたい」。加茂中1年・本松奈桜さん(12)は「一生懸命私たちの話を聞いてくれ、とても親近感を感じた。仲良くなれてうれしい。次は私たちが彰化市を訪問したい」と話していた。
呉市議は「教育、産業、農業、ボランティア活動、政治などあらゆる分野で活発に交流できることを願っている」と話していた。