本年度PTA等指導者人権教育研修会(県教委主催)が21日、岡山県津山市大田のリージョンセンターで開かれた。美作地域の小中学校や保育園・幼稚園などのPTA役員ら約90人が講演を通じて「性暴力の防止」について理解を深めた。
宇都宮大学共同教育学部・艮香織准教授が「『生命(いのち)の安全教育』から子どもの性と権利を考えよう~子どもに関わるすべての大人ができること~」と題して話した。
艮准教授は「生命の安全教育は性暴力防止をテーマにした取り組み」と解説。そのうえで「子どもの権利保障を軸に、保育や教育に関わる全ての人、保護者、医療、看護、福祉、研究者、市民、マスメディア等々の共同の取り組みにしていくことが大切」と語った。
包括的性教育の基軸にある人権の重要性を指摘。人権は「人間が人間らしく生きることができるということ。また、自分にどんな権利があるかを知って、使うことはとても大切」などと訴え、参加者はメモを取るなどしながら熱心に聞き入っていた。