探究心や想像力育む 「花育」でフラワーアレンジ 小学生が挑戦/岡山・津山市

教育・保育・学校 花の配置を考えながら生ける3年生
花の配置を考えながら生ける3年生
         

 鶴山小学校(岡山県津山市)で17日、花や緑に親しみ、優しさや探究心、想像力を育む「花育」の一環としてフラワーアレンジメントの授業が行われ、6年生56人と3年生50人が色彩豊かな力作を完成させた。

 地域の人たちとの関わりを通して学びを深めることも視野に入れ、同校で初めて実施。美作市湯郷と高野本郷に店を構えるフラワーショップキクチの菊池優志代表と本校出身のむつみさん夫婦が講師を務め、紙袋を活用したアレンジメントや道具や素材の扱い方を指導した。

 3年生の授業では、子どもたちは家族への贈り物を作ろうと挑戦。持参した紙袋にハートや三角形など好きなマークを描いてカッターナイフで切り抜き、その中に吸水スポンジを置いた後、カーネーションやスプレーバラ、ヒメリンゴなどを手にし、色合いや花の見え方など考えながらハサミで茎を切って生けていった。紙袋に「ありがとう」などと感謝の言葉をつづるほか、クリスマスを意識してデザインを施すなど、それぞれの個性が際立つ作品ができあがった。

 3年生・川島健新君(8)は「お母さんに喜んでもらいたいと思いながら生けた。上手にできて良かった。授業はとても楽しかったし、花に興味を持ったのでまた挑戦してみたい」と話していた。

 花育は花を活用して子どもたちの情操教育や地域活動に役立てようと、県内の生花店や流通業者、JA全農県本部などで作る「岡山県花き消費拡大実行委員会」(事務局・県農産課)が2010年度から進めている事業。毎年県内の幼稚園や小中学校など約10校園で取り組まれている。

完成した作品をかかげる3年生
完成した作品をかかげる3年生
上手に道具を扱いながらフラワーアレンジメントに挑戦する児童
上手に道具を扱いながらフラワーアレンジメントに挑戦する児童


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