岡山県勝田郡奈義町豊沢の町現代美術館で9日、奈義中学校の生徒が写真家に教わって撮影に挑戦する特別授業が行われ、アートや写真の楽しさに触れた。
1年生46人が参加し、岡山市の写真家・山口聡一郎さん(64)が講師を務めた。タブレット端末を持った生徒たちは館内を自由に移動し、“映えスポット”として人気の展示室「太陽」や、企画展が開かれているギャラリーなど気に入った場所で思い思いに撮影。友だちにポーズをとってもらったり、アングルを工夫したりしながら挑戦した。
撮影が終わると、山口さんと一緒に作品の出来栄えを確認。生徒たちは「正面からだけでなく角度を変えたりすると、おもしろい写真がたくさん撮れた」と話していた。
山口さんによる特別授業は、アーティストとの交流を通して美術の魅力を身近に感じてもらおうと、昨年に続いて2回目。山口さんは「意識的に自分で何かを見つけて撮影することを通じ、アートに限らずものづくりに興味を持つきっかけになれば」と話していた。
作品は年度内に町内の観光施設での展示を計画している。