岡山県津山市は16日、瓦産業の発展と職人の育成、重要伝統的建造物群保存地区(重伝建)の整備を目的に、企業版ふるさと納税制度を活用して市に100万円を寄付した山陽瓦(本社・倉敷市)に感謝状を贈った。
山北の市役所に訪れた石井二郎社長と同社の子会社・山本瓦産業(高野本郷)の則本啓雅社長に谷口圭三市長は「文化遺産を保全するだけでなく生かしていこうと計画を進める中で、ご支援いただきありがたく思う」と感謝状を手渡した。
石井社長は「地震を懸念して瓦屋根の住宅が減っていく中、伝統的建造物の修繕は業界の助けとなっている。津山の職人たちが技術を身に付け、次の世代へと継承していけるように役立ててほしい。みな希望を持てる将来になるようにと願っている」と話していた。
同社は瓦の製造や販売のほか、リフォームや施工といった事業を展開しており、県内外の神社仏閣の修繕にも取り組んでいる。
市は寄付金は城東、城下、城西地区の景観整備などの費用に充てていくとしている。