食糧難に苦しむ国を援助するため西アフリカのマリ共和国などへ米を贈る高野小学校(岡山県津山市高野本郷)で11日、環太平洋大学(岡山市)のマリ出身学生との交流会が初めて開かれ、田植えや収穫を体験した5年生63人がアフリカやマリの文化について学んだ。
マリ出身留学生が多く在籍する同大が取り組みを知り、子どもたちに身近に感じてもらおうと同校に声をかけて実現。現代経営学科講師のサリフ・サコさん(43)と留学生らが来校した。
自己紹介のあと、サリフさんが米を主食とした食文化や気候、言語などについて写真を見せながら紹介。子どもたちから「日本の米はどうですか」という質問が挙がると「新鮮でとてもおいしいと評判」と答えていた。
富田桜帆さん(10)は「日本の米をおいしいと言ってもらえてうれしい。貧しいイメージがあったけどマリにもおいしそうな食べ物があって食べたくなった」と話した。
デアロ・マリアムさん(18)は「子どもたちがとても元気。マリについて正しく知ってもらえてよかった」と話した。
同校では「アジア・アフリカ支援米活動」として1997年から取り組み、今年収穫した米は12月までにマリ共和国に送られる。
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