岡山県北一のアマチュアの棋士(囲碁)を決める第42期美作本因坊戦の挑戦者決定戦(津山朝日新聞社主催、津山囲碁協会主管)が25日、津山市小原の西苫田公民館で開かれた。熱戦の結果、政岡周作七段(77)=院庄=が挑戦権を獲得。1日に同所で開かれる決定戦で大東邦雄美作本因坊(74)=北園町=と相まみえる。
美作囲碁界きっての強豪8人が出場。トーナメント戦で、持ち時間50分で行った。会場内は碁石を打つ音が静かに響き、真剣勝負が繰り広げられた。準決勝には杉原正六段、山本豊六段、小谷仁志六段、政岡周作七段が勝ち上がった。
決勝は先番杉原六段と白番政岡七段で対局開始。序盤は互いに慎重に打ち進め形勢はや黒有利の展開で進み、中盤に入り、黒の打ち過ぎを白がとがめ、形勢不明の展開となる。以後、双方に疑問手が出たが、中央の戦いで要石を取った黒がほぼ勝勢となる。形勢不利を悟った白が勝負手を連発し、剛腕に勝る政岡七段が終盤形勢を逆転し、そのまま押し切った。
政岡七段は2013年に永世位に就いている美作地域きっての実力派。「(決勝戦は)調子は良かったが、盛り返されて、きわどい戦いだった。大東さんはいまとても調子がいい。挑戦者として全力で戦い、美作本因坊に返り咲きたい」と話す。
政岡七段と杉原六段を除く上位入賞者は次の通り。
▽③山本豊六段④小谷仁志六段