首長と教育委員らが教育施策について協議する「津山市総合教育会議」の本年度第1回会合が、岡山県津山市山北の市役所で開かれ、若手教員の育成課題について意見を交わした。
市では本年度の20~30代の教員の割合が小学校で65%、中学校で55%を占めており、若手教員のスキルの底上げが喫緊の課題となっている。谷口圭三市長、有本明彦教育長、教育委員5人が出席。有識者として美作地区中学校長会長の齊藤員由北陵中学校長を招いた。
齊藤校長は現場の若手教員が不安に感じている点として「授業スキル」「子どもたちの個性や課題にあった対応」「同僚や保護者との関係性」といった声を紹介。「安心安全な職場づくりをし、信頼関係を築くことが大切」などと話した。
さらに委員からの「授業力の向上が最も重要」という見解に対し「まずは毎日組み込まれる国語と算数に注力したらどうか」「学習展開を知り実践する力、集団をまとめる力などもともに養われる」といった声が寄せられた。
さらに本年度導入された学年担任制については「教師の負担軽減、保護者の納得感を生んでいる」、小規模校などもあることから「同世代で相談、交流できる場を学校側が仕掛けては」などといった意見も上がった。
同会議は民意を一層反映した教育行政を推進していくため開催し、本年度は計2回を予定。