地域文化の振興に功績があった個人、団体を文化庁がたたえる地域文化功労者表彰に、県無形民俗文化財で約1300年の歴史を持つとされる高田神社(上横野)に伝わる獅子舞を受け継ぐ「高田神社横野獅子舞保存会」(小椋一朗会長)が選ばれた。
同保存会は1955年に発足し現在、10代から90代まで約60人が在籍。7月の夏越祭と10月の例大祭での奉納、高田小学校の児童に指導しているほか、昨年2月に東京都であった第23回「地域伝統芸能まつり」に出演するなど、保存、継承に力を入れている。
高田神社の獅子舞は先導役の獅子頭2人の指示を頼りに2頭の獅子を24人で操り、雄と雌がむつまじくじゃれ合う姿を表現する。
山北の市役所で12日にあった谷口圭三市長への報告会で、メンバー4人と来庁した小椋会長(59)は「先輩方や現メンバー、関わってくださっている全ての人があっての受賞。若手メンバーも増えており、興味を持つ人の輪を広げながら後継者を育てていきたい」と喜びと抱負を語った。
谷口市長は「大変ありがたくうれしいこと。伝統を守り伝え続けていくことは大変なことだと思うが、今後も後世に残してほしい」と述べた。