文化財防火デー(26日)に合わせ、岡山県津山市の津山圏域消防組合は、文化財に指定されている管内の施設14カ所の立ち入り査察を行った。
最終日の27日は、中央消防署や市文化課職員ら9人が中山神社(一宮)と地蔵院(小田中)を訪問。国重文の本殿を持つ同神社では、岡本正弘宮司と敷地内の火災報知機や消火栓、消化器の設置状況、点検時期などを確認した。
同組合予防課の芦田裕志主幹は「文化財は木造の建物が多く、火災が発生すると被害が大きくなる可能性がある。大切な文化財を後世に残していくためにも防火管理の徹底を呼びかけていきたい」と話した。
文化財防火デーは、1949年1月26日、世界最古の木造建造物である法隆寺(奈良県)金堂にある壁画が火事で焼損したのを契機に、55年に制定された。