本年度、文部科学大臣優秀教職員表彰を受けた岡山県津山市の河辺小学校教職員組織の小池尚校長(61)と、一般財団法人県教育会の野崎教育賞を受賞した加茂中学校の原田慎太郎教諭(37)がこのほど、谷口圭三市長らにそれぞれの取り組みが評価された喜びを報告した。
小池校長らは、児童の自己肯定感を高めるための研修を繰り返し、全教職員による取り組みを徹底。児童同士や教師とのつながりも広げ、個々の居場所づくりを進めたことで問題行動が減り、自己肯定感と学習意欲を高めた。
原田教諭は教務主任として管理職の考えに基づくビジョンを教職員全体で共有し、行事や学校運営に反映させた。さらに市学校教育研究センターの理科部会で中心的存在として実践を積み、理科教育充実に尽力。40歳以下の教職員が対象の同賞に選ばれた。
小池校長は「人間関係に不安を抱く子どもたちが安心して過ごせる学校づくりができてきた。4月にはコミュニティースクールも始まり、地域を愛する心を育てたい」。原田教諭は「いろいろな方の支えがあり、新たな学習指導要領に沿う授業改善や、総合的な学習の時間などで生徒の主体的な活動を促す取り組みが実践できた」と述べた。
谷口市長は「こうした取り組みの積み重ねが学校を楽しい場所にし、学力向上にもつながる。今後も尽力を願い、他校への広がりも期待している」と激励した。