斎藤撚糸、全国からミシン糸の注文が殺到/岡山・鏡野町

経済・産業
         

 新型コロナウイルス感染防止に布マスクを手作りする人が増える中、工業用・家庭用糸製造販売の斎藤撚糸(岡山県苫田郡鏡野町香々美、齋藤憲資社長)には全国からミシン糸の注文が殺到。ネット販売で通常の数十倍の売れ行きになっているという。
 同社は本社工場や津山工場=岡山県津山市=、中国工場など5工場で多様な糸やひもの加工を手掛け、ネット通販サイト「よろず糸屋」を展開。
 使い捨てマスクが入手困難な状況下、緊急事態宣言の対象域が全国に拡大されて外出自粛要請があった先月16日以降、通常1日5〜10件だった注文が800件前後に急増し、連日売り切れ状態に。本社工場で製造していた40種80色を売れ筋の番手の白、黒、生成に絞って撚糸加工やボビン巻きをし、残業と休日返上のフル稼働で日産約3000巻に増産して対応している。
 思わぬ〝コロナ特需〟に齋藤社長(60)は、「家庭用ミシン糸を製造する国内企業が数社しかないこともあり、経済活動の停滞で落ち込んだ産業資材糸の売上をカバーしている。先行きは分からないが、5月いっぱいこの状態が続くのでは」と話す。
 購入希望者は「よろず糸屋」で検索。
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受注が急増している斎藤撚糸の家庭用ミシン糸


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