岡山県津山市は、市民の憩いの場として親しまれている大田のグリーンヒルズ津山に大型複合遊具を整備し、25日から供用を開始した。トリムの森西側に、子育て支援を目的とした子どもたちの新たな遊びの拠点が誕生した。
遊具は、市道沿い約3000平方メートルの敷地に全8基を設置。このうち5基は、年齢や障がいの有無にかかわらず利用できるインクルーシブ遊具とした。中心となるのは、市章の「剣大」フラッグが付いた大型複合遊具「ワンダーツリーアドベンチャー」(6~12歳向け)で、パイプワイドスライダー(滑り台)やロープのぼりなどを備え、全高は約11メートル、スライダーを含めた全幅は約16メートルに及ぶ。
このほか、幼児向け(3~6歳)のコンビネーション遊具を1基整備した。これらの遊具は「滑る」「登る」「渡る」といった基本的な動きに加え、「五感遊び」「回る」「揺れる」「くぐる」など、多様な遊びができるよう工夫されており、安全・安心への配慮とともに、周囲の景観にもなじむ設計となっている。総事業費は約3000万円。
完成に合わせて同日行われたお披露目会には、近くのみどりの丘保育所の年長児25人を招待し、来賓や関係者含め約40人が出席。谷口圭三市長は、「今日は皆さんにクリスマスプレゼントをお届けします。こんなにもすごい遊具がグリーンヒルズ津山にできました。これからも、みんなで楽しめる津山にしていきましょう」とあいさつ。テープカットを行い祝った。当日はあいにくの雨となり、園児たちは実際に遊ぶことはできなかったが、傘を差しながら遊具を見学し、「早く遊びたい」と期待の声を上げていた。
