岡山県津山市在住の絵本作家・すだいくこさん(61)=本名・須田郁子=が、自身の新作絵本『砂漠のライオン シーマと命の水』(ギャラクシーブックス刊)を市内の小中学校や幼稚園、こども園、保育園に寄贈した。26日に山北の市役所で開かれた校園長会議の冒頭で贈呈式が行われた。
絵本は、大自然を舞台に野生動物たちの「愛と命」「共存と水」をテーマにした物語。人間の欲によって家族を失ったライオンの子シーマが、小さな動物たちに助けられながら成長していく姿を、ユーモアたっぷりに涙を交えて描いた感動作。
須田さんは、介護福祉士として働くかたわら執筆活動を続け、これまでに親子のきずなを描いた『ふたごの天使』などを出版してきた。今回の寄贈について「助け合って生きていくことの大切さを伝えたい」と語った。
贈呈式には市内の小・中学校長、幼稚園・保育園長ら約40人が出席。有本明彦教育長が感謝状を手渡し「子どもたちの情操教育に役立てたい」と礼を述べた。
