県は19日、新型コロナウイルス対策本部会議を開き、流行「第7波」に伴い県内の感染者が急増している状況を踏まえ、盆期間中の無料検査会場開設やワクチンの夜間接種拡充などの対策を決めた。県民への協力要請では、適切なマスク着用や定期的な換気といった基本的対策の徹底を啓発する。
無料検査会場は8月5〜18日、JR岡山駅近くの岡山コンベンションセンター(岡山市北区)内に開設。無症状者が対象で、帰省客、旅行やイベント参加などで陰性証明が必要な人は抗原検査が受けられる。ワクチンでは、県医師会館(同所)の県営接種会場での夜間接種を週2日から3日に増やし、8月11〜20日にも実施。
協力要請は、「夏期の感染拡大防止のためのお願い」として冷房時でも定期的に屋内の空気を入れ替えることや3密の回避、熱中症に注意しながらの適切なマスク着用などを呼びかける。
直近1週間(14〜20日)の県内感染状況は、新規陽性者数が5778人と前週(3179)の1・8倍に大幅増。重視される病床使用率は前週比9・4●増の22・0%、重症者用病床使用率は1・5●増の1・5%、入院者数は122人(前週73人)、全療養者数は6791人(同3601人)に増加。総体的な切迫度は「レベル2」に据え置いている。
新型コロナウイルス対策本部会議