岡山県津山市は19日、新型コロナウイルス感染拡大で低迷した経済の立て直しに向けた諮問会議の初会合を市役所で開いた。専門家からは、影響の長期化を見据え、支援する分野の優先順位を明確にしていく必要があるといった意見が出た。
中村良平岡山大大学院特任教授や出島誠之県アドバイザー、松田欣也津山商工会議所会頭、松岡裕司市観光協会長ら8人を委員に選任した。
生活支援、感染防止策を含む従来の事業に触れた上で、経済的打撃は飲食業などに加えて基幹産業にも及ぶ可能性があり、今後も幅広く対策するのは難しくなるとの見立てが示された。地域商品券発行などの消費喚起策については、課題を把握するために、利用状況のデータを集計して分析することが重要になるとした。
遠隔地の交流や兼業が国内で浸透しつつあることから、東京などにいる高度で専門的な人材を呼び込みやすくなったとの指摘もあったほか、市内のデジタル化に向けた基盤整備を進めるべきという声が聞かれた。
会議には谷口圭三市長も出席し、意見に対して「何を充実させるべきか検討し、めりはりの効いた施策を講じたい」と話した。
市みらいビジョン戦略室によると、今後も不定期に開催し、コロナ禍や収束後の対策の進め方などについて話し合う。
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経済の立て直しに向けて話し合う出席者
新型コロナウイルス感染拡大で低迷した経済の立て直しに向け、諮問会議/岡山・津山市
- 2020年8月20日
- 行政・公共