新型コロナウイルス 知事方針「全数把握」簡略化

伊原木隆太県知事は13日、新型コロナウイルス感染者の発生届対象を高齢者らに限定する「全数把握」の簡略化について、当初検討していた先行実施を見送り、今月26日の全国一律での移行に合わせて導入する方針を示した。
　９月定例県議会一般質問の答弁の中で実施を検討した経緯にふれ「患者数が減少傾向に転じ始め、先行実施のメリットとデメリットのバランスが当初とは異なってきた」と理由を説明。
　簡略化により、発生届の対象外となる軽症者の体調急変への対応など不安要素が指摘されていることについて「すべての感染者が安心して療養できる体制を構築するとともに、県民に分かりやすく周知、理解が得られるよう努める」と述べた。