新工場建設の縁から 企業版ふるさと納税で200万 文化財活用「城泊」などの推進に/岡山・津山市

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市の感謝状を受け取った小川社長(右)
         

 岡山県津山市は20日、企業版ふるさと納税として200万円を寄付した香料製造販売の小川香料(本社東京都)に感謝状を贈った。市は「城下町歴史観光まちづくり推進事業」の費用に充てる。

 同社岡山工場(勝央町太平台)が1983年から操業し現在、津山産業流通センター内に新工場を建設中の縁から地域貢献活動の一環で今月1日に寄付。市は同事業の文化財を宿泊施設として活用する「城泊」を推進し、にぎわい創出を図る。

 市役所で贈呈式があり、谷口市長は「過分な寄付をありがたい。鶴山公園や衆楽園の建物をバンケットにするなど、歴史的資源の活用につなげていきたい。130年以上続く国内最古の香料メーカーの立地により、市の地域ブランドも高まる」と礼を述べて手渡した。

 小川裕社長が「観光のまちづくりにお役立ていただけることをうれしく思う。津山に国内の主力工場を建て、今後も地域への貢献、雇用創出にも貢献していきたい」と述べた。

 小川香料は1893年創業、資本金3億4100万円。国内は勝央町、茨城県つくば市、海外ではインドネシア、上海などに工場を展開し、連結売上約426億円(2023年12月期)。従業員数637人。

あいさつする小川社長
あいさつする小川社長


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