岡山県真庭郡新庄村の特産品・サルナシの収穫が最盛期を迎えている。村内のJA倉庫では、鮮やかな黄緑色の丸い実が運びこまれ、生産者らが等級ごとに分けるなど出荷作業に取り組んでいる。
サルナシは、キウイの近縁種とされ、約2~3センチの大きさの実には、ビタミンCなどの栄養が詰まっている。昔から自生しており、村人に親しまれていたことをヒントに、「サルナシ栽培研究会」が2001年に生産を始めた。現在農家20戸の計1.3ヘクタールの畑で作られている。
同研究会・坂本茂樹事務局長によると、好天に恵まれた今年は昨年より、実は丸々と太り、約2倍の量が取れている。甘みが強く、味は上々という。作業が終わる7日までに約600キロの出荷を見込んでいる。完熟すると糖度は20度以上にもなり、ジャムなどの加工品にも使われる。
坂本事務局長は「美しい色や形、豊富な栄養は宝石に匹敵するくらい。まるで〝深山のエメラルド〟。本来の甘さを味わうことができるのはこの時期のみなので、ぜひ手に取ってほしい」とPRしている。
道の駅・がいせん桜新庄宿で販売されており、なくなり次第終了する。