美咲町が岡山県久米郡美咲町原田の国道53号沿いに移転新築を進めていた新庁舎が完成し、12日から業務を始めた。これにより、3棟で構成する多世代交流拠点「みさキラリ」の整備が完了した。
鉄骨2階建て延べ2941平方メートル。華美なデザインなどを排除した簡素でコンパクトな造りになっており、建設から将来の解体までの生涯費用の低減を図る。建設コストを約4割削減。執務室の延べ床面積を旧庁舎に比べて約30%減らしたほか、議場は議会閉会時には会議室として利用する。
窓口サービス改革として、マイナンバーカードや運転免許証で手続きできる「書かない窓口」や、スマートフォンなどで申請できる「いつでもどこでも窓口」、キャッシュレス決済をスタートさせた。
この日は開庁式があり、「美咲町役場」と書いた銘板の除幕に続いて、青野高陽町長が「合併20周年の節目に、みさキラリ一帯がグランドオープンした。町の新しい時代に向けて飛躍していこう」とあいさつ。テープカットをして祝った。
新庁舎(行政棟)の建設費は約10億4300万円。図書館や公民館などの生涯学習棟、物産センターなどの産業交流棟は昨年オープンしており、みさキラリの整備事業が完了した。旧庁舎は年度内に解体する。
