県下有数の茶どころ、美作市海田地区で、初夏を告げる新茶の収穫が始まった。青々とした畝が幾重も広がる茶畑で、みずみずしい新芽が日差しを浴びて輝いている。
約7㌶を手がける海田園黒坂製茶(黒坂浩教代表取締役)は、例年並みの12日から開始。4月の冷え込みがあったものの、その後は順調に生育し品質は今年も上々という。一面に‟緑のじゅうたん„を敷き詰めたような景色が広がる中で作業。乗用型の摘採機が軽快なエンジン音を響かせながら、2枚の葉が付いた「一芯二葉」と呼ばれる新芽を次々と摘み取っていく。「海田が最も美しい季節」といい、梅雨の晴れをついて6月上旬まで続く。
約7㌧の収量を見込み、黒坂代表取締役(59)は「良質な茶を生産し、多くのみなさんに喜んでもらえるよう、年5回の施肥など栽培管理を徹底してきた。伝統の産地を守り、海田の茶を未来へとつなげていきたい」と話している。
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美作市海田地区で始まった新茶の収穫