旅館お多福=岡山県津山市=は2日からテークアウトを始めた。オリジナルの「スパイシーそずりカレー」と「そずりハヤシ」を日替わりで販売。4代目の竹内崇さん(38)のこだわりが詰まっている。
津山特産のそずり肉を入れ、多くの試作を重ねた末に完成したメニュー。そずりカレー(グルテンフリー)は、スパイスを絶妙に調合して一から作り上げ、食欲をそそる黄色いターメリックライスを添えた。そずりハヤシはデミハヤシ風に仕立てている。〝本格派の味〟は初日から売り切れ、早くも話題に。
旅館は宿泊客、宴会客がゼロという深刻な状況。そこで考案したランチの「キジソバ」は好評だったものの、県知事の自粛要請を受け、店内での提供はすべきでないと、やむなく取りやめた。
竹内さんは「先行きの見えない不安の中、旅館や飲食店は生きる術(すべ)を必死で探している。多くの人に各店のテークアウトを楽しんでもらい、支援の輪が広がれば」。
各日20食限定で要予約、お茶付きで750円(税込)。問い合わせは、お多福(℡0868-23-0125)。
p
津山特産のそずり肉を入れた「スパイシーそずりカレー」