韓国野球の独立リーグチーム「漣川(ヨンチョン)ミラクル」で活躍する選手と監督計3人が10日、柵原学園(美咲町書副)を訪問し、6年生たちとキャッチボールをするなどして親睦を深めた。
同球団は強化合宿のため来県。2月25日から3月10日までの間、津山、真庭市、美咲町の野球場で鍛錬に励み、社会人野球クラブチーム・ショウワコーポレーション硬式野球部(美作市)やシティライト岡山硬式野球部(岡山市)などと交流試合をして日本の野球を学んだ。
同学園への訪問は、学校近くの美咲エイコンスタジアムを利用した際に指定管理者の紹介を受けて実現。この日は韓国プロ野球リーグ(KBOリーグ)・KTウィズにも所属していた背番号7番の投手・安廣駿(アン・クァンジュン)選手(25)をはじめ、背番号6番の内野手・金建昊(キム・ギョンホ)選手(24)、金仁植(キム・インシク)監督(72)らが来校した。
「アニョハセヨ(こんにちは)」と韓国語で6年生29人の歓迎を受け、一緒に給食を味わった後はグラウンドでキャッチボールを実施。選手たちは児童一人ひとりが投げるボールを受け止め、「ナイスボール!」と声をかけて丁寧に投げ返し、金監督はジェスチャーを交えて正しい投球姿勢を熱心に指導。校庭には楽しそうに笑う子どもらの声が響き、終始和やかな雰囲気に包まれていた。
地元の少年野球チームに入っているという田代隼士君(12)は「どんな投球もしっかりキャッチしているところがすごいと思った。海外の選手と会えたのはとてもうれしい。もっとふれあえる機会があればいいな」。安選手は通訳者を通して「子どもたちはとてもかわいらしく、積極的に話しかけてくれてありがたく感じた。日本は好きな国なので、また必ず来ます」と笑顔で話していた。
球団は韓国京畿道(キョンギド)北部の漣川郡を拠点に2015年に創立。京畿道リーグでは昨年の優勝で3連覇を果たした強豪で、地元住民たちからの支持もあつい。
