第16回日本画「あゆみ会&なかまたち展」が岡山県津山市新魚町のアルネ津山4階・市立文化展示ホールで開かれ、繊細な色遣いと感性が光る作品が会場を彩っている。19日まで。
日本画家・居森幸子さんと教室の受講生8人が約40点を出展した。
和紙の風合いを生かした柔らかな色彩の里山の春風景、かわいらしいナンテンや清らかなキヌガサソウ、かれんな草花に引き寄せられる愛らしいチョウなど、季節感が漂う力作がずらり。
つぶらなまなざしのネコ、赤一色の下地に散りばめた花々のほか、大胆な色彩で春や夏を表現したり、赤土を使った渦巻模様で月面をイメージしたりした作品もあり、それぞれに個性があふれる。
居森さんは「祈り」と題した大作で、見る人の想像力をかき立てる。訪れた人たちは「絵から描いた人の心が見える」などと話し、日本画の魅力を堪能している。