”珈琲”をテーマにマルシェ 「当て字」考えた洋学者のまちで 食や本、雑貨に映画など/岡山・津山市

歴史・文化 イベントへの参加を呼びかけるスタッフ
イベントへの参加を呼びかけるスタッフ
         

 岡山県津山市山下の津山城下にある広場(津山国際ホテル跡)で18、19日、マルシェイベント「珈琲と、〇〇〇(エトセトラ)Wonder-full days」(津山まちじゅう博物館コンソーシアム主催)が開かれる。

 県北部に位置する津山市は、森忠政が築城した津山城を中心に城下町として栄え、 その津山藩医で洋学者でもあった宇田川榕菴は幕末の頃、西洋からもたらされた医学や化学などの翻訳を行い、「酸素」「水素」などそれまで日本になかった言葉を生み出した。

 「珈琲」の漢字もオランダ語のkoffieに、ただ漢字をあてただけではなく、「珈」は女性の髪につける玉飾り、「琲」は玉飾りの紐の意味があり、枝に連なる真っ赤なコーヒーの実も表している。

 今回のイベントでは、この榕菴が考案した「珈琲」をテーマに、岡山県内のロースタリーが出店するほか、食や本、クラフト、雑貨の店が並び、映画の野外上映、オリジナルチューリップハット作りのワークショップなどが企画されている。。

 主催のコンソーシアムでは、まち全体を「屋根のない博物館」として捉え、点在する歴史や文化、自然、伝統、芸術などを未来に引き継いでいくことを目指す「津山まちじゅう博物館構想」をもとに今後も活動を行う。

 18日は午前11時~午後8時、19日は午前10時~午後4時。問い合わせは津山市歴史まちづくり推進室(0868-32-7000)

ホテル解体直後、城下から一望できるようになった津山城跡南西側のイベント会場=2020年1月頃
ホテル解体直後、城下から一望できるようになった津山城跡南西側のイベント会場=2020年1月頃
「珈琲と、〇〇〇」の告知チラシ
「珈琲と、〇〇〇」の告知チラシ


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