早稲田大学(東京都)の学生が津山市の行政課題の解決策を探る「地域連携ワークショップ2022」が開かれている。1〜4年生9人が、3月に開く市長や関係者への報告会に向け、15日から18日までフィールドワーク(現地調査)を実施している。
本年度のテーマは「津山らしさの再発見と誘客施策を提案せよ!〜津山市を屋根のない博物館に!〜」。策定中の「津山まちじゅう博物館構想(仮称)」の下で実現を検討する。
16日は、鶴山小学校(志戸部)の6年生55人を訪問。学生1人につき1グループを作り、祭りやイベントへの参加経験、よく行く娯楽施設、郷土への思いなどについて質問し、子どもたちは積極的に話した。
同小の井上千瑳さん(12)は「津山は住みやすくて良いまちなので、魅力を伝えることができてよかった」。同大2年の佐藤慎太郎さんは「子どもたちから地元が好きという思いを感じた。住民のつながりや温かさをいかした提案をしたい」と話した。
滞在中は、津山城(鶴山公園)と衆楽園の見学、国重要伝統的建造物群保存地区の城東・城西地区の散策のほか、アルネ津山内に昨年完成したサテライトオフィスCOTOYADOなどを訪れた。
2018年に始まり今年で4回目。学生は1月から、情報収集や市へのヒアリングなどを重ねている。昨年と一昨年はコロナ禍のため、現地調査に代わり、オンラインで聞き取り調査をした。
早稲田大学(東京都)の学生が津山市の行政課題の解決策を探る「地域連携ワークショップ2022」/岡山県津山市