7日の「七草の節句」を前に、春の七草の出荷が最盛期を迎えている。鮮やかな緑色に、かすかな“春の香り”が新鮮だ。
岡山県津山市の日原幸一さん(75)宅は七草のセットを30年以上作り続けている。田の一角に水を引いてセリを育てており、青々と茂った葉を手作業で根から収穫。ほかに自家栽培したスズナやスズシロ、周辺で摘んだホトケノザ、ハコベ、ゴギョウ、ナズナを作業台に並べてパック詰め。600パックを作り、みずみずしい「津山産」として、青果市場や地産地消センター・サンヒルズに出している。
「七草粥(がゆ)を食べて1年を健康に過ごしてもらいたい」と日原さん。出荷を終えると、ようやく農家にとっての正月休みに入るという。