山里に春の訪れを告げるカタクリの花が岡山県津山市小桁の自生地で見ごろを迎え、薄紫のかれんな咲き姿に愛好家らが目を細めている。
浅黄池周辺の林に群生しており、ここ数日の陽気に誘われて反り上げるようにつぼみをほころばせ、数百輪が開花。ユリ科の多年草でスプリング・エフェメラル(春の妖精)とも称される。10年を超す大きな株もあり、住民有志がロープを張るなどして見守っている。
桑上の会社員女性は「毎春楽しみに来るが、こんなに見事に咲いたのを見るのは初めて」と話していた。