南米原産の花、アルストロメリアの出荷が岡山県内唯一の産地・鏡野町奥津地域で最盛期を迎え、ハウス内には春らんまんの景色が広がっている。
通年での出荷に取り組む上原園芸の牧野達也さん(同町下斎原)は、白や黄、赤などの華やかな花を早朝から収穫。アルストロメリアは色が多彩で、日持ちがよいことから花束やフラワーアレンジメントなどに好まれるほか、3月からは歓送迎会の贈り物や卒業式、入学式用などの需要が高い。
標高500メートルほどの奥津地域では、夏でも冷涼な気候を生かして1987年から栽培が始まった。4軒の農家が手がけ、町の特産品として出荷している。
「色がたくさんあり、長持ちするのがアルストロメリアの特徴。花を見て明るい気持ちになってもらえたらうれしい」と牧野さん。6月にかけて出荷のピークが続き、町内外の直売所や近県の市場に運ばれる。
