書道展「第27回理波展」(遊之会主催)が9日、山下の津山文化センターの展示・リハーサル室で始まり、遊び心を織り込んだ多彩な作品が来場者を楽しませている。12日まで。
この春リニューアルオープンした同センターを展示で使用するのは同会が初めて。「魂柱〜自身に応援歌を〜」をテーマに、小原の書家・山下虔華さん(60)とメンバー35人が約100点を出品した。
メッセージ性のある歌詞やことわざを巧みな筆遣いでしたためた大作や、流れるような筆致でつづった万葉集の言葉や俳句の折帖など、書の魅力を伝える力作がずらり。教室で学ぶ子どもたちも硬筆などを並べ、日ごろの稽古の成果を発表している。また、中国の漢字の書体・金釧文のイメージから展開した「遊」の文字をかたどった立体書や、ダウン症児親の会「あひるの会」のメンバーと取り組んだ水の言葉を散りばめた作もあり、訪れた人たちは書道が織り成す豊かな世界に浸っている。
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個性豊かな作品に見入る人たち