岡山県津山市の「津山さくらまつり実行委員会」は、まつり期間中(3月25日〜4月9日)の津山城(鶴山公園)の入園者数をまとめた。新型コロナ対策の緩和が後押しし、総数は記録がのこる1996年以降最多の12万1999人(前年比1万5001人増)を記録した。
最初の2日間は天候に恵まれず伸び悩んだものの、満開となった28日から晴天が続き29日からは連日1万人を超えた。1日には100発の花火が上がり、単日過去最高となる2万5380人を記録。2日には史上最速9日目で10万人を超えた。3日から桜は散り始め、客足は鈍ったものの、最終日の2日前の8日はウエストランドの凱旋(がいせん)ライブや坂本雅幸さんの「津山城ビート」があり、6000人超の来園者があった。最終日もダンスイベントなどが盛況だった。
観光バスは昨年の約2倍の215台で、コロナ前の約半分。岡山空港の台北線が3年ぶりに運行を再開し、連日大勢の外国人観光客の姿があった。
コロナ対策は手指消毒やマスク着用を呼びかけた。今回から宴会を解禁したが、貸しテント、貸し七輪・バーベキューなどの火気使用は引き続き中止した。
市観光協会は「若い人が多く来てくれ、ファミリーで楽しめる津山城になってきた。桜の開花が祭りの期間とマッチしたのも功を奏した。ウエストランドをはじめ、津山の情報発信がよくできていたのが印象的。救急車の要請もなく、安全安心に開催できたのも良かった。イベントをしっかりつないで、鶴山公園に来ていただく仕掛けづくりを続けていく。3年連続の10万人超えを目指したい」としている。