出水期・台風シーズンに備えて岡山県津山市は26日、市内の公共施設館長や市職員を対象にした「避難所設営運営訓練」を山北の津山総合体育館で行い、有事の際の対応を再確認した。
コロナ禍をきっかけに新型コロナウイルスなどの感染症まん延防止も視野に入れた合同訓練を始め、今回で4回目の実施。合併前の旧津山市内25地区において災害発生現場の状況を本部に連絡する「情報連絡員」や防災担当の職員ら計100人が参加した。
訓練に先立ち、指導にあたる市危機管理室の山下幹芳室長が「今年に入って市では危険度の高い大雨はまだ無いが、災害はいつ起きてもおかしくないのが現状。手順の確認だけでなく、情報共有も行ってほしい」とあいさつ。参加者は3グループにわかれ、避難者の受け入れと体調不良の人への対処について確認した後、役割を分担して段ボール製のベッドや間仕切り、簡易テントを設置した。
河辺公民館の尾原守館長は「設営の手順を学ぶだけでなく、避難者の視点で改めて見つめ直すと、良い点や配慮が必要な点が見えてくる。今日の気付きを生かしていきたい」と話した。