木の国美作推進協議会クラウドファンディング

　「木の国美作推進協議会」（上田邑）は22日、美作産ヒノキ材の利用拡大に向けたクラウドファンディング（ＣＦ）の返礼事業として、マイホーム建築時に用いる大黒柱のおの入れ式を鏡野町内の展示林で実施した。
　ＣＦで９月から10月半ばに募集したうち、最高支援額70万円の大黒柱（30㌢角６㍍）用の材木。大阪市に住む40代の施主が実家のある総社市内に再来年建てる住宅に使うため、支援に賛同した工務店とともに参加した。
　富東谷地内の「１００年の美作桧の森」に案内し、ヒノキの大木の中から樹齢１１０年の良材を選出。大津神社（真庭市余野）の宮司によるおはらいを受け、施主らが交替でおのを入れた後、チェンソーで伐採して記念撮影をした。
　この原木は町内で製材、背割りを入れて自然乾燥して仕上げ、建築前に届けられる。
　同ＣＦでは全国の１２０人から目標額（１００万円）を上回る１６０万円余りが寄せられ今後、展示林の手入れや見学イベントの経費などに使用。
　県北の林業関連団体でつくる同協議会では「大黒柱計４本のほか、曲げわっぱの弁当箱などの返礼品が予想以上の人気で、美作ヒノキのＰＲ効果の面でも十分な手応えを感じた」としている。
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大黒柱にするヒノキ材と施主一家や工務店関係者