岡山県鏡野町吉原の元中学校教諭の木工作家・安藤秀幸さんの展覧会が同町奥津川西の奥津温泉花美人の里で開かれ、多彩な木工玩具が来館者を楽しませている。30日まで。
安藤さんは教員時代に特別支援学級などを受け持った経験から、教育用の玩具を自作するなどし、これまで約200点を制作。今回は子どもから大人まで気軽に楽しめる約30点を出展している。
ハンドルを回すと、歯車に連動して動く仕掛けのおもちゃ、シロナガスクジラやカワセミ、チョウチョウといった生物や、馬に乗った兵隊、布を縫うお針子など個性豊かなからくりおもちゃが目を引く。球に息を吹きかけて穴に入れる「ふぅふぅゴルフ」、L字型のレールの上を列車が落走する「くねくね列車」、発射台から球を落とす「みにみにボーリング」なども並び、いずれも創意を凝らしている。
河中浩孝さん(67)は、「実際に触れて遊んでみると木の温もりを感じる。一つひとつが精工に作られていて、大人も楽しめますね」と話していた。
同展は町ゆかりの作家作品をまちなかに展示する「カガミノアーティスト」の一環で町教委が主催した。