岡山県奈義町が耐震化に伴い改築を進めていた奈義中学校の新校舎が、同町久常の同校敷地内に完成した。28日の始業式から全校生徒が使用開始する。
新校舎は鉄筋コンクリート2階建てで、教室2階部分が木造。2022年5月に着工し、全校集会を行う吹き抜けスペース「ナギヒロバ」のほか、不登校の子どもを支援するサポートルームや、シャワー室などを備えた保健室、多目的トイレなどを完備。いずれも木材を豊富に使用した温かみのある空間に仕上げた。来年11月に完了予定の図書館やランチルームを整備する2期工事を含めた建設費は18億4500万円、総床面積5132平方メートル。
内覧会が13日に開かれ、地域住民らにお披露目したほか、今秋解体予定の旧校舎の見学会もあった。製造業の吉元英雄さん(49)は「広々としていて開放感があり、バリアフリーなどの設備も充実している。小学生の娘も通うのを楽しみにしている」と話した。