津山東中学校=岡山県津山市=で10日、3年生によるつやま郷土学の発表会があり、3年間の集大成として思い描く未来の津山への提言を披露した。
6月の修学旅行で京都などの観光地を巡った体験をもとに、「どうやったら津山に人が集まるのだろう」をテーマに考えた。3年生全6クラス(204人)で今月1日に全員参加の発表会を行い、各クラスの代表を2人ずつ選んだ。
12人がそれぞれ、パワーポイントを使い「京都と津山の共通点である日本らしい風景をシンボルに」「他人ごとと思わず、自分たちも行動することが大切」「新しいものより、今ある津山らしい魅力を発掘する」―などと発表。
1組の鈴木葵さんは「京都に比べ津山は、大人が遊べる場所はあっても子どもや、家族づれの人たちが遊べる場所は少ない。また外国人観光客が集まる取り組みが少ない」と問題提起。そのうえで「津山のふるさと納税の返礼品を津山らしいものにする」「横野和紙を世界に広める」「子どもや家族連れが楽しめる施設をつくる」などと提案した。