佐良山小学校の創立150周年記念式典が29日、同校=岡山県津山市皿=で開かれ、1875(明治8)年の開校以来、地域とともに歩んできた歴史を振り返り、未来への思いを新たにした。
式典は地域住民らでつくる実行委が主催。児童、保護者、来賓、地域住民ら約500人が出席。第1部では、上原勇三実行委員長が「約70年前、桜の花が咲き誇るなか校門をくぐり、多くの仲間と出会った。本校は開校以来、激動の時代を乗り越えて多くの人材を送り出してきた。佐良山小を愛する皆さんが、50年後には200周年を祝ってくれると信じています」と述べ、母校への思いを語った。
来賓祝辞・紹介に続き、6年生が150年の歩みをまとめた学習発表を行い、卒業生でお笑いコンビ「ウエストランド」の河本太さんから届いたビデオメッセージも上映。ブランコや冷水器などの記念品贈呈があり、溝口誠子校長は「バトンをつないでくださった皆さんに感謝し、未来への誓いを新たにしたい」とあいさつした。最後は、6年生の演奏に合わせ、児童が校歌を高らかに歌い上げた。
第2部では、中国伝統芸能ショー、学習発表、かっぱ合奏団の演奏、地元住民のトークショー、教職員によるショータイム、津山西中吹奏楽部の演奏などが繰り広げられた。
佐良山小は1875(明治8)年に明説小学校として佐良神社の位置に開校。のちに明道小学校と統合して1890(同23)年に佐良山尋常小学校となり、1902(同35)年に現在地へ校舎を新築。1941(昭和16)年の佐良山村と津山市の合併を経て、現在の校名になった。これまでに6192人が巣立ち、現在の児童数は219人。
