本年度第1回の城西歴史講座が小田中の城西公民館で開かれた。参加した住民ら20人は江戸時代から現代に至るまでの城西地区の建造物や町並みの変遷について学んだ。
「津山城西の歴史概要」と題して市歴史まちづくり推進室・乾康二さんが講師を務めた。江戸時代に庶民の生活を支える商いが盛んだった西今町と多くの寺院が建てられた西寺町の成り立ちを説明。明治時代になって津山口に「津山駅」ができて流通の中心地となり発展したことや、大正時代に津山駅が大谷に移り中心が変わっても、道幅を広げたり、昭和ではアーケード街を作ったりして発展をとげたことなどを語った。
また、「翁橋」や「作州民芸館(旧土居銀行本店)」を紹介して「城西は近代の建造物と商家の町並み、古くからある寺院が並ぶ歴史的風致が保たれた地区」と述べた。参加者はメモをとるなどして熱心に耳を傾けていていた。
同講座は地域の魅力を再確認してもらおうと公民館が毎年開催している。今年は同地区が「重要伝統的建造物群保存地区」の選定に答申されたことを受け、社寺や町家などの建造物の見どころを紹介する内容になっている。全4回予定。
第2回は28日に同公民館で開かれ、講師は産業考古学会・小西伸彦理事が務める。
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城西地区の様子を語る乾さん