岡山県津山市大谷の津山まなびの鉄道館の来館者数が17日、50万人を突破し、記念セレモニーが開かれた。現在県北で開催中の「森の芸術祭 晴れの国・岡山」も後押しし、2016年4月の開館から8年7カ月での達成となった。
50万人目となったのは兵庫県姫路市から家族4人で訪れた安室小1年・石原羽菜ちゃん(7)。セレモニーには同館を運営する市観光協会の松岡裕司会長や谷口圭三市長らが出席し、くす玉を割ったあと、ザ・シロヤマテラス津山別邸のペア宿泊券やまなびの鉄道館の無期限パスポート、同館グッズなど記念品が贈られた。
展示車両の一つ、D51形蒸気機関車の汽笛の吹鳴も体験し羽菜ちゃんは「大きな音にびっくりした。楽しかった」とにっこり。母親の佳代さん(42)は「森の芸術祭で立ち寄ったが節目の日に来れてうれしい。これからも訪れたい」と話していた。
谷口市長は「これまでさまざまなプロモーションをかけてきた。今後もこの産業遺産を大切にしていきたい」と述べた。
鉄道学習施設としてJR津山駅構内にある扇形機関車庫を改修してオープン。県内外の親子連れや鉄道ファンらが訪れ、17年6月に10万人、19年3月に20万人、21年3月に30万人、23年4月に40万人に達した。