児童の減少で2023年度から大原小学校(美作市下町)に統合される東粟倉小学校(同市東青野)の保護者会、地元自治会でつくる協議会が5日、市、市教委と統合協定書を交わした。
市の学校統廃合に関する指針に基づき、昨年1月から進めてきた協議が6月中に終了。協定書では▽東粟倉地区の小学生はスクールバスで通学する▽両校の連携を図り、大原小との交流事業などを実施する▽統合時、東粟倉小から大原小へ複数の教師やスクールカウンセラーが配置できるよう要請する―などが盛り込まれている。
調印式が栄町の美作市民センターで行われ、萩原誠司市長が「来年120周年を迎える学び舎が統合されるのは寂しいが、子どもたちの教育環境を豊かにするためであり敬意を表したい」、統合推進協議会の小松美之会長は「私自身も卒業生で多くの思い出があり、地域に学び舎がなくなるのは寂しい。統合による問題があれば速やかに解決してほしい」とあいさつ。両人と水元浩貴東粟倉小PTA会長、福田昌弘教育長が、宗森雄子校長ら立ち合いのもと協定書に署名した。
東粟倉小は1883(明治16)年に開校し、昭和30年代には300人を超える児童が在籍したが過疎化、少子化により次第に減少。平成期には100人を割り、本年度は17人となっている。
2005年の新市発足後、小学校統合は5校目。この日、一昨年度から休園中の東粟倉幼稚園(東青野)も同小と同時にむさしこども園(宮本)に統合するための協定書も交わされた。
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統合協定書に署名する東粟倉地区の代表ら
東粟倉小学校 2023年度から大原小学校(美作市下町)に統合