プロフィル
松永雄一美作署長
初の署長職、17年ぶりの美作署勤務で「街の様子を目にし、懐かしく感じる。以前お世話になった方々を含め、治安の向上や住民の要望への対応など、今の立場から地域に恩返しができたらと思う」と表情を引き締める。
1992年に県警入り。岡山西署を皮切りに主に警備畑を歩み、本部警備課次長、外事課長などを歴任。前任は中国四国管区警察局広域調整第二課長として東京五輪などの警備部隊派遣調整や訓練指導に尽力した。
「管内は高齢者が多く、狙われやすい特殊詐欺の被害防止には重点的に取り組む」。
県下の特殊詐欺被害は2021年、114件、約3億3000万円(同署管内は被害なし)で件数が増加。各世帯を訪問して手口の情報提供と注意喚起を地道に図る一方、金融機関やコンビニなど撲滅協力店と連携した水際対策により、未然防止を徹底していく構えだ。
職場については「20代、30代の署員が多く、若手が困難に直面した際に各部署のベテランがしっかりとサポート、バックアップできるよう気を配りたい」。
座右の銘は「和光同塵」。長崎県佐世保市出身。岡山大学在学中は空手道場で鍛え、健康づくりに日々の筋トレを欠かさない。趣味は酒蔵巡り。
岡山市の自宅に妻と長女を残し、明見の官舎に単身赴任。53歳。