柵原中学校=岡山県美咲町下谷=で11日、「閉校記念音楽鑑賞会」が開かれ、新日本フィルハーモニー交響楽団=東京都=の豊かなハーモニーが、子どもたちを魅了した。
奏者のビルマン聡平さん(バイオリン)、吉鶴洋一さん(ヴィオラ)、白神あき絵さん(チェロ)、中山博之さん(ピアノ)の4人が来校。クラシックの名曲「G線上のアリア」を皮切りに、「サウンド・オブ・ミュージック」や日本の四季をテーマにしたメドレーを情感たっぷりに次々と演奏した。
楽器を紹介するコーナーでは、練習漬けの中学時代を回顧するなど楽しいトークも。アンコールでは中山さんが編曲した同校の校歌がサプライズで披露され、生徒たちは思いを巡らせながらじっくりと聞き入っていた。
3年・河本有真音さんは「素晴らしい演奏に感動して涙が出た。母校が無くなるのは寂しいけれど、背中を押してもらった気分」と話していた。
2024年3月末で閉校する同校の生徒のほか、柵原西小、柵原東小の児童を含め約200人が参加した。美咲町では、来春に小中一貫校が誕生し、3つの小中学校は閉校となる。