岡山県津山市内の就農希望者らを対象にした 「つやま援農塾」 が 開講。10月末までに受講者計19人がピオーネ、 野菜の各部門に分かれ、 実践を踏まえて栽培から収穫までの基礎を学ぶ。
実践初日の18日は、 野菜部門の12人が参加。 アスパラガスとショウガのほ場を訪れ、 収穫や植え付けを体験した。中北下の北田修三さん(68)のほ場 (約8・7㌃) では、 県域で生産振興を強化している重点品目のアスパラガスについての実習を行った。
北田さんは 「今回収穫するのは、 冬場に蓄えた養分で成長した春芽。 根の養分を使い果たす前に作業を終え、 今度は夏芽の収穫に備えて親茎を伸ばし、 光合成させる必要がある」 などと講義を行った。 その後、長さを測る時の目安となるアンテナが付いた専用のはさみを使った刈り取りについて指導。 参加者は採取する規定となっている27㌢以上のものを選び、 地面のすぐ近くにはさみを寄せて切り取っていた。
定年後に本格的に農業を始めたいという上野田の会社員・湯汲省吾さん(54)は 「話を聞いてやりがいのある仕事だと感じた。 畑の様子や農家の人たちの姿を直に見て手本にしていきたい」 と話している。
5月中旬にピオーネ部門の実習を行う予定。