桃太郎サミット2022in美咲

歴史・文化
         

 全国から愛好家団体などが集まる「桃太郎サミット2022in美咲」が29、30の両日、岡山県美咲町を会場に開かれた。全国から集まった愛好家や地域住民ら約600人が、地元の伝承に関する講演や交流を通して桃太郎伝説「元祖の地」をアピールし、交流を深めた。
 同町の前身・三保村の村誌(1928年発刊)に、早くから伝説にまつわる記述があり、地元では元祖と名乗っていることから開催された。
 初日は町中央総合体育館(原田)を会場に、日本桃太郎会連合会の立石憲利会長=総社市=が講演。人の一生を語った日本では数少ない昔話とし「町内には伝説にちなんだ地名が狭い範囲に集中しているのが魅力的」と話していた。このほか、会場内には桃太郎にちなむ作品展示やきび団子の販売などがあった。
 2日目はゆかりの地をめぐるウオーキングがあり、子ども連れらが打穴中周辺の11カ所を散策。そのうち山の中腹にある墓は、亡くなった鬼を葬った場所と伝えられ、現在も地元の人が管理していると話を聞いた。
 同町原田の平岡充代さん(66)は「昔話を通じて人の温かみやパワーを感じた。地元の伝説を子どもたちに語り継いでいきたい」と話していた。
 サミットは同会などが97年から開いており、県北での開催は初めて。

全国から集まった愛好家たち

ゆかりの地を歩く参加者


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