一つの枝に異なった形の実をつける柿の木が桑上の道端にあり、「七色柿(なないろがき)」と呼ばれ、地域の人から大切にされている。
木は同所の上原次男さん宅の(82)敷地の隣に生えており、土地の所有者は同所の加治成也さん(86)。樹齢は100年ほどで七つの品種の柿がなるといわれ、毎年丸い形や細長く先端がとがった形の柿がたくさんなっている。加治さんは「詳しい事はわからないが、こういった木が存在すること自体が不思議」と話す。
木の根元には建てられた年代が分からない水子地蔵や小さな墓があり、上原さんが登記を調べるとその場所は「墓地」になっていた。
今は、上原さんが木や墓の周りを掃除し、地域の人が花を供えている。上原さんは「とても珍しい木だ。昔の人の思いが宿るご神木のように思える。墓と一緒に大切にしていきたい」と話した。
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異なった形の実をつける柿の木