28日に開幕する「森の芸術祭 晴れの国・岡山」に向けて11日、台湾出身のアーティストマイケル・リン氏のアート作品の制作風景が公開された。
リン氏はアート制作において展示する地域にゆかりのある人の協力を積極的に募り、作品の制作過程にストーリー性を持たせる手法を取り入れることが多く、3日から始まった作業にも岡山在住の学生らが参加。アーティストアシスタントの東智恵さんらとともに制作を進めている。
この日、倉敷芸術科学大学内では、植物の描かれた16枚のパネルへの2度目の色塗りが行われ、真剣な表情で作業に取り組む姿が見られた。
完成する作品は、新見市の「まなびの森 新見図書館」2階から3階に続く吹き抜けの踊り場に展示される予定で、縦7.7メートル、横4.8メートルの巨大なペイント作品となる。
6月に新見市を視察したリン氏は、老舗呉服店で紹介された草木染の見本帳にあった12種類の植物をモチーフに作品の絵柄を発想。図書館という公共の空間で来館者に新しい発見や驚きを提供し、新たな発見をしてもらうことを狙う。
作品は26日ごろに設置予定。
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